WEBサイト制作に必要な10のステップ
1) 目的を決める
実はこれが一番重要なのですが、あまり明確に認識されていないステップと言えます。
WEBサイト制作の方法や使うツールは目的によって大きく異ってきます。
目的には、企業情報・カタログとして、販売促進、顧客との対話、日々の情報発信、ブランディングなど、いろいろありますが、企業情報だけを載せておきたいのに、多機能用の高額なシステムを利用しても無駄になります。一方、近く機能拡充の予定があるのに、更新のしやすさだけを重視して単機能系のツールを使ってしまうと、最初から作り直さなければいけなくなり二重のコストがかかる可能性もあります。WEBサイトをどのように使いたいのか、達成したいゴールは何なのかを、予め決めておくことが大切です。
2) デザイン、カラー、 レイアウト・ページ構成
多数のデザインテンプレートがありますので、スクラッチからデザインを起こすことは少ないと思いますが、決定までに時間がかかるものの一つです。テーマカラー、業種との相性、好みなどを考えて要素をいくつか候補にあげておくと良いでしょう。また、WEBサイトは印刷物と異なりページからページへの遷移が自由自在です。全体の構成やリンクの場所や数が適切であれば、良い印象や売上の増加に寄与します。
3) イメージ画像 写真
イメージ画像はサイトの印象を決める非常に大切な要素です。オリジナルで綺麗な画像があれば理想的ですが、利用できる保存形式や解像度に制限がありますので、お手持ちの写真をすべて使えるわけではありません。WEBサイト用の写真を取り直すのも、調整をするのもなかなか手間がかかります。イラストや画像は描いたり作成したりする専門家を探さなければいけないのでもっと大変です。オリジナル画像とロイヤリティフリー画像を組み合わせてバランスを取るのが効率的でしょう。
4) 文章 文言、キャッチコピー
洗練されたデザインや画像の美しさは、会社のイメージを向上させます。しかし、長期的には自社の製品やサービスをどれだけ魅力的に、かつわかりやすく伝えられるかというのが、WEBサイトの成否を左右すると言っても過言ではありません。役に立つコンテンツにはユーザーが頻繁に訪れます。(自社がターゲットとする)ユーザーが必要なものは何かという、マーケティング戦略で一番重要な観点から、伝えたいメッセージを文章にしていきます。BizitJapanでは、これが一番リソースを割くべきステップだと考えています。
5) 管理・更新
日々の情報更新から、サーバーやドメインの契約管理、あるいはソフトウェアを最新状態に更新するなど、やや技術的な管理を含め、WEBサイトを作った後もそれなりの手間がかかります。社内にノウハウと余裕があるかどうかを判断して、自社で行うのかアウトソースするのか、コストパフォーマンスの良い方を選びます。
6) サイトの「置き場所」:レンタルサーバー
WEBサイトを維持するには、サイトを置いておく場所が必要です。一番多いのはレンタルサーバー会社でスペースを借りる形の契約ですが、費用も月数百円~数千円以上と幅があり、サービスやセキュリティ設定などに違いがあります。
7) ドメイン名
bizitjapan.com のように会社名などを配した「インターネット上の住所」とも言えるものです。ドメインは別途取得手続きが必要です。.com、.org、.jpの部分はトップレベルドメインと呼ばれています。現在は多くの種類が追加され、.comではすでに他社に取得されてしまっていた名前(セカンド・サードレベルドメイン)も、異なるトップレベルドメインであれば利用可能な場合もあります。年間費用も数百円~数千円とこちらも幅があります。また、.co.jpの取得にはは法人の証明が必要です。
8) メール
WEBサイトと同じドメイン名でのメールアカウント(メールアドレス)を使う場合、別途設定が必要です。レンタルサーバー会社ではメールアカウントの利用が一定数まで無料のところが多いようですが、有料も見かけます。事前確認をしないと社員数が多いところでは思わぬ出費になることもあります。
9) 公開設定
作成したWEBサイトのファイルをサーバーにアップし、本番環境での動きを確認し、ドメイン名との接続、メール設定の確認等、技術的な基礎知識が必要になる場面です。問題が発生した場合に、公開日が遅れてしまうことも考えられます。この作業は慣れた者が行うのが安全です。
10) 解析
従来のメディアと異なるWEBサイトの大きな強みは、ユーザーの閲覧行動を詳細に追跡できることです。無料のツールとしてはGoogleAnalyticsが広く利用されています。予め設定が必要ですので、アクセス数などの基本数値だけでよいのか、もっと深い分析が必要なのかを考えておくのが良いでしょう。